脳血管性認知症とは?具体的な症状について

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脳血管性認知症とは?具体的な症状について

アルツハイマー型認知症と並び、代表的な認知症のひとつである脳血管性認知症は、多発梗塞性認知症とも呼ばれ、脳梗塞(のうこうそく)の多発や、脳出血(のうしゅっけつ)が原因となります。

これらの脳の血管障害により、いろいろな精神障害の元となるたくさんの小さな梗塞巣(こうそくそう)ができたり、脳の特定部位の障害を引き起こしたりします。
脳血管性認知症について、精神疾患の診断のマニュアルとして、広く用いられている『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-4)では、局在性神経徴候や症状、あるいは脳血管疾患(その障害に病因的関連を有すると判断される)を示すことが特徴として述べられています。


局在性神経徴候や症状の例

 ・深部腱反射の亢進
 ・足底伸展反応
 ・偽性球麻痺
 ・歩行異常
 ・一肢の筋力低下

脳血管疾患の例
 ・皮質や皮質下白質を含む多発性梗塞


『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-4)を以下に引用しますが、特に第3項にその特徴的な定義が記載されています。


1.多彩な認知欠損の発現で、それは以下の両方により明かにされる。

(1)記憶障害(新しい情報を学習したり、以前に学習した情報を想起する能力の障害)

(2)以下の認知障害のひとつ(またはそれ以上):
●失語(言語の障害)
●失行(運動機能が損なわれていないにもかかわらず動作を遂行する能力の障害)
●失認(感覚機能が損なわれていないにもかかわらず対象を認識または同定できないこと)
●実行機能(すなわち、計画を立てる、組織化する、順序立てる、象徴化する)の障害

2.基準1(1)および1(2)の認知欠損は、そのおのおのが、社会的または職業的機能の著しい障害を引き起こし、病前の機能水準からの著しい低下を示す。

3.局在性神経徴候や症状(例:深部腱反射の亢進、足底伸展反応、偽性球麻痺、歩行異常、一肢の筋力低下)、または臨床検査の証拠がその障害に病因的関連を有すると判断される脳血管疾患(例:皮質や皮質下白質を含む多発性梗塞)を示す。

4.その欠損はせん妄の経過中にのみ現れるものではない。

[参照:『DSM-4精神疾患の分類と診断の手引き新訂版』医学書院]