アルツハイマー型認知症とは?詳しい原因と特徴

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アルツハイマー型認知症とは?詳しい原因と特徴

代表的な認知症のひとつであるアルツハイマー型認知症に対しては、まだその治療法が確立していません。通常は発病から5年ないしは10年で死亡するケースがほとんどです。

その症状は、神経系の障害による異常が、失禁や歩行困難という形で現われます。末期には完全な痴呆の状態を示し、場所や時間、人に対して把握する能力が失われてしまうとともに、寝たきりの状態になります。てんかんの発作が起きる場合もあります。
老化のために脳神経細胞の変性が原因となって、物忘れや記憶力の低下などの知能の働きの低下が起こります。この認知症では神経刺激を伝達する役目を果たしている「神経伝達物質」にも変化が現われます。

アルツハイマー型認知症における脳には、以下のような特徴が見られます。

 ・脳の萎縮
 ・老人斑が見られ、神経原線維が変化
 ・神経伝達物質の変化

です。

アルツハイマー型認知症について、精神疾患の診断のマニュアルとして、広く用いられている『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-4)では

<経過の特徴>
 ・穏やかな発症
 ・持続的な認知の低下

<認知の欠損の原因に関する特徴>
 ・他の中枢神経系疾患のせいではないこと
 ・全身性疾患のせいではないこと
 ・物質に誘発される疾患ではないこと

のように特徴が書かれています。


『精神疾患の分類と診断の手引き』(DSM-4)を以下に引用しますが、特に3項以後の項目にその特徴的な定義が記載されています。

1.多彩な認知欠損の発現で、それは以下の両方により明かにされる。
(1)記憶障害(新しい情報を学習したり、以前に学習した情報を想起する能力の障害)
(2)以下の認知障害のひとつ(またはそれ以上):
●失語(言語の障害)
●失行(運動機能が損なわれていないにもかかわらず動作を遂行する能力の障害)
●失認(感覚機能が損なわれていないにもかかわらず対象を認識または同定できないこと)
●実行機能(すなわち、計画を立てる、組織化する、順序立てる、象徴化する)の障害

2.基準1(1)および1(2)の認知欠損は、そのおのおのが、社会的または職業的機能の著しい障害を引き起こし、病前の機能水準からの著しい低下を示す。

3.経過は、穏やかな発症と持続的な認知の低下により特徴づけられる。

4.基準1(1)および1(2)の認知欠損は、以下のいずれによるものでもない。
(1)記憶や認知に進行性の欠損を引き起こす他の中枢神経系疾患(例:脳血管疾患、パーキンソン病、ハンチントン病、梗膜下血腫、正常圧水頭症、脳腫瘍)
(2)痴呆を引き起こすことが知られている全身性疾患(例:甲状腺機能低下症、ビタミンB12または葉酸欠乏症、ニコチン酸欠乏症、高カルシウム血症、神経梅毒、HIV感染症)
(3)物質誘発性の疾患

5.その欠損はせん妄の経過中にのみ現れるものではない。

6.その障害は他の1軸の疾患(例:大うつ病性障害、統合失調症)ではうまく説明されない。

[参照:『DSM-4精神疾患の分類と診断の手引き新訂版』医学書院]